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2007年07月14日

第九交響曲、曲の構成

四つの楽章からなる1時間を越える交響曲であり、夫々が約18分・12分・20分、そして25分をも要する終楽章となっています。
全楽器編成とともにこの終楽章には4人つまり女性のソプラノとアルト、男性のテノールとバリトンの独唱者、そして数十人の混声合唱者が感動きわまる歌詞「歓喜に寄す」を歌い上げていてまさにその“圧巻“を呈しています。
この大切なメロディーは第一楽章からすこしずつ表現され始められています。
終楽章では低弦が厳かに奏し始めトランペットにより高々に歌い上げられたあとバリトンのソロで開始されます。
それは作曲者自身の文章で“お-友よ、そのような調べではなくもっと楽しく喜びに満ちて声高らかに歌おうじゃないかー”というものです。

続いて四人のソリストたちと全合唱員とが“歓喜よ!”とか、”兄弟よ!”そして“愛する神よ!・・・”と叫びながらフーガの技法も取り入れつつ歌い続けられます。天使のもとで人類はみんな平和で仲のよい兄弟であるということ、そして星の天蓋に住み給う愛する神々・・・の表現にいたるまで人の声とオーケストラとの見事なハーモニーによる万人へあたえる感動はほかではありえないほどのものです。作曲者はここでも社会へ訴えるメッセージを強く込めているのです。



Posted by ・・ at 17:56